和室の改修工事 -いろんな工事-
和室の改修工事の続きです。
こちらは木工事中に行ったものですが、
床の間正面の壁に黒皮のスチールプレートを取り付けています。
床の間の開口の芯に合わせて真鍮プレートを仕込んでいます。
床の間内部は開口より大きくなっているので、
2分割にしての施工となりました。
ちなみに床板はブビンガ無垢、厚みは40ミリあります。
塗装はプラネットジャパン社のハードクリアオイルを使用しています。
既存利用部分はサンダーをかけ、無塗装またはノンロット・クリアを使用。
続いて左官工事です。
今回使用した材料はフッコー社のデュッセルS。
色は特注色となります。
写真ではわかりづらいですが、
サンプル通りの仕上がりとなりました。
欄間部分のガラス取り付け。
けんどんで納めてコーキングは上下のみ。
幅が広いのでガラスは2枚に分け、
左右と中心になるべく小さいクリアランスで採寸しています。
腰紙を貼り付けます。
ロクタ紙・Natural Color Paperを使用しています。
粗目の模様が左官壁ともいい感じに合っています。
押し入れの観音開きの建具は撤去し、開き襖を取り付けました。
欄間はルーバー状にし、ガラスの掃除が出来るようけんどんにしています。
天井障子もきれいに納まりました。
押し入れ上部はエアコンがあるため、
ルーバー状の建具となっています。
既存のエアコンは撤去し、
後継品の埋め込み式エアコンに取り換えました。
器具付けに入ります。
上の写真は床の間の天井のダウンライトです。
下がり壁に寄せて設置して、目立たないようにスチールプレート面を照らすため、
ユニバーサルタイプになります。
天井障子もライトアップしてみます。
余計な影が出ないか不安でしたが、影も出ずボンヤリといい感じです。
壁スイッチのプレートも床の間のStPLを製作、取り付けていただいた
鉄の作家さんに製作していただきました。
最後に畳を敷いて完成です。
こちらの畳表は国産の指定でした。
天井障子と一部を除いて雪見障子も含めて既存の建具ですが、
まだまだ現役、お庭もいい感じに見えてますね。
様々な業者さんのおかげで、
設計事務所様のこだわりが詰まった和室にすることが出来ました。
宇野
設計:川口琢磨建築設計事務所