鎌倉の家 -解体-

鎌倉にて耐震改修工事が始まりました。

まずは解体からです。

リフォームを何度かしている形跡があり、

造作工事も凝っている納まりが多い素敵な家でしたが、

ところどころで白アリ被害の形跡があり、

耐震補強工事が必要ということで、改修工事に入ります。

白アリ被害が表面に大きく出ている箇所もところどころにあります。

裏面を解体してみると、蟻道がびっしりとあり天井まで進んでいました。

浴室は在来工法の浴室。

内部から見たら一見問題ない浴室ですが、、

腐食と白アリ被害により土台はボロボロ、柱の根元は無くなっております。

モルタルの下地となるラス下も機能していません。

原因は破風と外壁の取り合い部からの漏水。

破風が腐って外壁との隙間が生じている部分からの水が侵入していました。

湿気が溜まった木部から白アリが食いあがっているようです。

その他屋内に漏水の形跡がある箇所にも散水テストを実施。

サッシからの漏水や換気扇からの漏水が確認されました。

浴室の漏水原因となった破風と外壁の取り合い部は別の箇所にもあり、

3つ目の写真がそうですが、外壁を解体したところ横架材の腐食がかなり進んでいました。

解体すると腐食箇所が新たに確認されることが多く、

施主様、設計事務所様と予算等考慮しどこまで修繕するか打ち合わせをしながら工事を進めます。

耐力壁部分も解体を進めます。

今回は断熱材を入れ替え、樹脂サッシに取り換えたりと、断熱改修も兼ねています。

解体が終わると耐震補強工事に進みます。

 

宇野

設計:古市久美子建築設計事務所

 

 

2021年01月25日 | Posted in ブログ | | No Comments » 

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