和室の改修工事 – 木工事
大和市にて和室の改修工事をさせて頂きました。
元の和室も凝った仕様となっていましたが、
壁が剥がれ落ちてきている等古くなっているということで、
改修させて頂くことになりました。
まずは畳と既存内壁を撤去します。
既存の木枠を部分的に八掛加工。
コンセントの位置を変えるので配線を取りまわしていきます。
ガスコンセントも位置を移動していきます。
天井を大きく開口しています。
この開口が全て天井照明の役割になります。
開口した部分から廻り縁の通りの調整も出来ました。
こちらの鴨居は既存の垂れ壁があったので、
間柱欠きがされてありましたので、埋木処理。
一間半鴨居が飛んでしまうので、中間で黒皮の丸棒を吊り材にして引っ張ります。
こちらの欄間になる部分にはガラスとルーバーを取り付けるので、
溝切加工、上部には新規に枠を埋め込みます。
廻り縁の狂いを直していたので、新規枠との段差もでず、うまく納まりました。
竿縁を取り付けています。
竿縁は杉の赤柾を特殊な形に加工しています。
既存の目透かし天井の溝と同寸のぶつけものを、
竿縁に取り付けて溝にはめ込んでいき、
天井裏から細ビスで引っ張っています。
竿縁の取り付けが完了し、中にケイカル板を貼ります。
この中に照明器具が取り付け、障子をはめると天井照明になります。
設計事務所様が配置や色温度、障子紙の光の透け具合など、
細かく検討されたものとなっています。
造作工事が終わり、ボードを貼って木工事完了です。
紹介できなかった部分でも細かい造作が多かったですが、
一つ一つ丁寧に施工していただきました。
木工事が完了し、仕上工事に入ります。
宇野
設計:川口琢磨建築設計事務所
2020年05月15日 | Posted in ブログ | | No Comments »